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室本こうじの甘酒は他とは違う本物の甘酒!?

香川県観音寺市の「室本こうじ」とは1558年に当時の戦国武将の城主「香川之景」が室本地区にのみ製造と販売を認めたことかが由来となっている。その一つである「入江麹製造所」の甘酒は職人の手作りで、500年余りの伝統を受け継いでいる。

室本こうじの甘酒
室本こうじの甘酒

原材料には「米・米麹」だけといたってシンプル。食品添加物は無添加と赤く多きく表示されている。今から10年以上前には、この商品は瓶で販売されていたがいつのころから、ペットボトルで販売されるようになったが昔と変わらず余計な添加物を一切使用していないので賞味期限はかなり短い。
本当にうまい!美味しいといえるのはわざわざ添加物を入れなくても美味しいのである。この原材料が「米・米こうじ」この二つのみでつくられたのが本来の甘酒である。
是非、これを読んでいる方はご自宅で飲んでいる甘酒は本物か見ていただきたい。昨今の甘酒は「甘酒風」や「甘酒」と書いてあるが、実際の原材料をみると、水あめを足して、増粘剤をだしてとろみを出して、添加物をバリバリ入れた特盛な物ばかりである。特に大手食品加工会社が出す甘酒は信頼ならない。幼少のころから筆者はこの「室本こうじの甘酒」を飲んでいたので、このような偽物を飲んで大変がっかりした覚えがある。というよりまずすぎて飲めなかった。
八海醸造の作る麹だけで作った甘酒も同様に「本物」である。甘酒が好きな筆者としては偽物はこの世の中から消えてほしいと願うばかりである。

室本こうじの甘酒を飲んだ感想

室本こうじの甘酒を注いだ
室本こうじの甘酒の米粒

写真から見てわかるように、米の形がしっかりしている。「米粒あり」のパターンである。このようなタイプはあまり見かけないのだが、基本的には「米粒なし」は「米粒あり」の状態からきれいに混ぜ合わせたものなので原種といえるだろう。
八海醸造の作る甘酒はとろみがあるのとは違い、水分自体は比較的さらっとしている。一口飲むと、麹が発酵してつくられた自然な甘みで、砂糖などとは違う、優しい甘みが口に広がり、米の風味が広がってくる。そしてその甘味は少し余韻があるが、自然と口の中から消えていく。八海醸造の甘酒とは違い、甘さはそこまで強くない。甘酒を飲んで水を飲みたくならない甘さといったほうが良いだろうか。八海醸造の甘酒はかなり甘い部類に入るが、室本こうじの甘酒は甘さが抑えられている。初めてこの「米粒あり」タイプを飲む方は、この米粒は噛んだほうがいいのか、そのまま飲んでいいのか、少し迷いながら食すだろうが、筆者はそのまま飲んでしまい、口の中に残った米粒を噛んでしまう。またコップに少し残ってしまうので写真のような長いコップは厳禁である。背の浅いコップにしないと、粒々コーンスープの缶と同様、とろうと思っても取れない「もやもや」した気持ちになるだろう。

室本こうじの甘酒の総合評価

[総合評価]

8.6

[コストパフォーマンス]

味もさることながら、1ℓあたり530円(税別)と様々な甘酒のなかで群を抜いて安い。にもかかわらず、昔ながらの職人の手作りで、無添加でつくられている。この値段で経営は大丈夫なのか?と逆に心配してしまうくらいコストパフォーマンスが良い。
入江麹製造所には室本こうじの甘酒を長く続けていってほしいと願うばかりである。
「評価7」

[味]

麹が醸すことで米の本来の甘さを楽しめ、それでいて甘すぎず、しつこくない甘さであり、素朴な味が何とも言えない。手作りでつくられているのもポイントが高く、様々な甘酒の中でも一級品といえる部類に入るだろう。
賞味期限が短いので、時間がたつと味が徐々に変化してくる。最終的には酸っぱくなってしまうので、ペットボトル開封後は2,3日以内に飲んだほうが美味しく頂ける。
「評価8」

[贈答用]

無添加、手作り、歴史ある室本こうじという3本柱で、なかなか知られていない甘酒ということから、贈答用としてはもってこいではなかろうか。値段が安くコストパフォーマンスも抜群。難点は、賞味期限が短いことと、製造が追いつかない状態でなかなか手に入りにくくなっていることである。
[評価8]

[大人向け]

砂糖よりも甘みが少なく、優しい飲み口なので男女問わず美味しく頂けるだろう。是非、そのままを飲んでいただきたい。
[評価10]

[子供向け]

無添加で先にも述べたように、「米、米麹」のみなので安心して子供に進めることができる。甘さすっきりなので、子供は間違いなく好きになるだろう。夏バテや、体調が悪く食欲不振の子供に少しでも栄養のあるものを食べさせようと苦労するだろうが、甘酒はもともとは米から作られている。栄養もあるので、お勧めできる。
[評価10]

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