新宿中村屋 本格麻辣 花椒カリー (青)は美味しいのか?
明治34年から続く有名な新宿中村屋。当時はパン屋として名を知られているが、2001年からレトルト食品に参入し、今では食卓におなじみとなった美味しく、スパイシーなカレールー。その中村屋が中華でよく使われる花椒(ホアジャオ)を使ったカレールーはいかに?
中村屋伝統のカリーと本格四川の花椒が織りなす、「香りとしびれ」「辛さとコク」がご堪能いただける、麻辣風味がほとばしるスパイシーカリーと記載されています。香りとしびれの小袋入りとなっており、花椒が別にあとから入れられるようになっています。この小袋は辛味と痺れが強いので、少量ずつ加減しながらお使いくださいとなっています。
辛さの段階は4
痺れの段階は5
新宿中村屋 本格麻辣 花椒カリー(青)を食した感想
花椒の香りとスパイシーな匂いがするが、鮮烈というほどの香りではない。
一口食べた印象では、麻婆豆腐を食べた時の味付けのカレーというか、どちらかというと、カレーよりは麻婆なのではないかと錯覚するような味が舌を駆け巡り、辛さが来た後に舌に痺れが訪れる。辛さと痺れは本格四川の麻婆豆腐と比べると足元にすら及びもしない。日本人向けにかなり辛さと痺れを抑えているのだろうと思われる。豚のひき肉には、香辛料の恐らく八角だと思うが、それが含まれており、すこし癖のある味付けとなっている。別添の花椒を入れてみたが、風味が少ないのが残念であり、痺れと辛さは若干増したが、それでも四川料理には及ばない。
パッケージ裏にある汁なし担々麵がアレンジ料理にあるように、カレーというよりは麻婆の何かと思ったほうが良いのではないだろうか。「本格麻辣」と記載するよりは、「麻婆風カレー」としたほうが良いだろう。全体的にまだバランスが取れていないように感じた。
新宿中村屋 本格麻辣 花椒カリー (青) の総合評価
[総合評価]
4.2
[コストパフォーマンス]
280円(税別)と、レトルトカレーの中では一般的な値段であるが、特にこれと言って美味しいというほどでもなく、リピートするか?と聞かれると恐らくしない。もう少し本格麻辣という名にふさわしい味付けであればリピートするだろう。せっかくの香りもそこまで引き立っていないので持ったない商品となっている。改良の余地はまだまだあり、それによっては化ける逸品になるのではないだろうか。
[評価5]
[味]
先述にもあるように、まだまだ改良の余地がある残念な商品である。
本格麻辣の花椒カリーと書くならば、一度四川に行って本当の麻辣を食したほうが良い。味の話はそれからである。
[評価5]
[贈答用]
話のネタにはよいだろうが、味の完成度から送るにも少し躊躇するだろう。
[評価4]
[大人向け]
大人が食べるには、辛さ、痺れは問題ないだろう。ただ一度でも本場の四川料理を食べたことがある人には、納得いかない味付けである。日本人向けに抑えても、抑えてはいけない部分があるように、香りはせめてもっと際立たせてもよい。
[評価5]
[子供向け]
小さい子供にはお勧めしない。それなりの中高生ならばある程度の辛さに耐性があるので食べてもよいだろうが、わざわざ食べさせるような味付けではない。
[評価2]